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特に外暮らしの猫のために

※ 猫は交尾をすることで排卵するため、妊娠する確率がとても高い動物です。

  さらに1回の出産で4〜5頭生まれます。
  仔猫を望んでいない、又は生まれても飼う事が出来ないのであれば、
  
避妊・去勢手術について考えてみて下さい。

  特に外に出るオス猫には、
どこかで不幸な命を増やさないためにも去勢手術はとても大切です。

 避妊・去勢手術のメリット 
オス猫の場合 メス猫の場合
 発情に伴うけんかが減少します。又、メスを追いかけて脱走する危険が回避できます。
(猫のケンカ傷はひどい化膿を起こすことが多く、健康状態を
悪化させます。)


 交尾やケンカなどにより感染する猫エイズや猫白血病等の不治の病に感染する危険が少なくなります。

 尿スプレー行動を制御し、尿のにおいを軽減することが出来ます。(去勢していないオスの尿の臭いこと!!
 尿のにおいは、ご近所とのトラブルの元になります)


睾丸の腫瘍、前立腺の病気、肛門周辺の腫瘍、会陰ヘルニア、皮膚病 等予防します。
 発情に伴う大きな鳴き声が無くなります。又、脱走して間違って交配する危険を回避出来ます。
(発情期の鳴き声はご近所とのトラブルの元になります。)


 交尾やケンカなどにより感染する猫エイズや猫白血病等の不治の病に感染する危険が少なくなります。

 子宮蓄膿症や乳腺腫瘍などの生殖器系の病気の発生率を低下させます。

● 皮膚病、偽妊娠などの予防

● 乳腺がんを予防(注)


(注)



雌猫の不妊手術は一歳以前に!!

米国獣医がん学会(2002)の最新情報によれば、猫の乳腺がんも、犬同様、早期の不妊手術で予防できることが分かりました。 6ヶ月齢以前に手術を行うと、乳腺がんの発生率は手術を行っていない猫の1/10以下(9%)になります。 7ヶ月齢から12ヶ月齢までに手術を行っても、発生率は手術を行っていない猫の1/5以下(14%)になります。 しかし1歳を過ぎると予防効果はなくなります。



手術に適した年齢

去勢手術や不妊手術はワクチンの接種が終わった生後4ヶ月頃から行えます。 この時期は加齢による病気の心配もなく、体脂肪も少ないので手術も安全に行えます。
手術は何歳になっても出来ますが、もっとも効果的な時期は雄では、雄としての行動や意識が強くなる前にします。
雌は最初の発情の前に行うことが乳癌の発生を防ぎます。
動物たちも高齢になると性に関わる病気は確実に多くなり、その頃には他の病気を併発しますから手術のリスクも高くなります。

少し気にかかる事(デメリット)
● 費用がかかる● 捕獲・動物病院への運送に手間がかかる● 健康状態が確認出来ないで手術を受ける事があるために術後の気配りが必要


☆ なぜ避妊・去勢手術が必要か?

ノラ猫と関わる場合、もっとも優先されるのは、野良猫の数をこれ以上増やさないこと。
猫を捨てない ・  捨てさせない ・  生ませない  です。

● 1頭だけだからと、はじめは軽い気持ちで餌をあげていたのが、気が付くと猫の家族が増えていてとても面倒を見きれなくなった。そうなったとき、あふれた猫たちはどうなるのでしょう?

● 自分の庭ならいくら増えてもいいからと、生ませ放題にしていても、成猫になると兄弟の内何頭か、(あるいは全部)が巣立っていきます。その猫たちが近所に分散して、あちこちで新しい家族を増やしてしまったらどうでしょう?

● オスは出産しないから手術なんて必要ないわ、と放っておいて、知らない内に迷い込んだ雌猫に仔猫を生ませてしまったら、どうすればいいのでしょう?

● 発情期のメス猫の大きな鳴き声や、メスをめぐる雄猫同士のケンカと騒音には、猫嫌いでなくとも、イライラさせられることがあります。
これが原因でノラネコに虐待行為をはたらく人もいるのです。

● 猫は縄張りを持っており、その目印に尿をかけて回ります。(マーキング、スプレー行為)去勢していないオス猫の尿は、強烈な匂いで、耐え難いと感じる人は少なくありません。
性行動は自然なことだから、その機能を奪うのは人間の奢りだ、と考える人もいるでしょう。 しかし、都会で暮らす猫たちが人間との関わりなくしては、生きにくい現状を考えたとき、なるたけ疎まれない存在にする事が、猫との共存に関心のある、我々の出来ることでは無いでしょうか?
又、一方世話をする側にしてみると、抱えうる数には限界があります。 猫と人間の歩み寄りとして、ノラネコの避妊、去勢手術は必要だと考えます。
そして、ノラネコの確実な繁殖制限は、手術による方法が最良なのです。


赤坂動物病院、及び、 アン動物病院(http://www.annvet.net/hinin&kyosei.htm) より